ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

ウディ・アレンの旧作が続々DVD化!(2)-「ハンナとその姉妹」を観る

ハンナとその姉妹

ということで、昨夜に引き続き再発が期待されていた、私の中でのウディ・アレン映画ベスト5の3位ハンナとその姉妹を観る。といってもレンタルビデオ屋さんで借りたのをダビングしたのを持っているので、「久々に観る」って感じじゃない。今までにも繰り返し観てきたんで大抵のストーリーや画やセリフは頭に入っている。

でも、何度観ても面白い映画は面白いんだよな。別に「観るたびに新しい発見が」っていうわけじゃないけど、上質のものに触れるのはやっぱり楽しいし、何回観ても同じ所で笑える。

それにこの作品は、「アニー・ホール」みたいに斬新なところはないけど、アレンが作った最後の「ロマンティック・コメディ」的な作品だし、わりに正統的な、というか映画の構成自体にひねったところがなくて、分かりやすく「良い」ので、アカデミー賞で3部門(「脚本賞、助演男優・女優賞)を取ったのも納得できる。

本当は、個人的にはこういう「普通」の作品も作って欲しいんだけどね。アレン的にはこの作品に対する自己評価があまり高くないらしいし、芸術家肌の作家らしく自己模倣がキライだから、もうこういった作品は期待できないっていう意味では非常に貴重な作品と言えましょう。

しかし、この映画のエンディングは、何度観ても良い!

必見の映画!

ただし、アレンの他の作品にも言えるけど、これも音声が「モノラル」なんだよね。なんで?5.1chなんてアレンの作品には似合わないけど、せめてステレオにして欲しい。ブルーレイで再発されるのはいつになるかわかんないけど、その時はぜひステレオでお願いしたい。