ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

ウッディ・アレンの「人生万歳!」

無名名曲アルバム-人生万歳

久々の本格的な書き込みの、その最初のネタは、年初に観た、ウッディ・アレンの(今のところの)最新作、人生万歳!(原題:Whatever Works-「どんな仕事にせよ」みたいな意味?Worksはいろいろ意味が広いからなんとも言えないけど、ともかく日本語題はひどすぎる!)に関して。

DVDも先日発売になったんだけど、私は恵比寿ガーデンシネマの閉館日(2011年1月29日らしい)に観に行った。アレンの新作はほとんどこの映画館で観たんで、かなり残念。というか今後新作は公開されるんだろうか?非常に心配。

もっともアレン作品の配給会社?の作る映画のパンフは判形がヘンテコリンなものが多くて、非常に保管に困る。このときのパンフも画像のように円形(綴じ側が欠けているけど)。オシャレなつもりなんだろうけど「バカじゃないの」って感じ。他にもやたらサイズがデカイ物があったり、カード形式になっていたり、奇をてらいすぎ!

と、パンフの悪口を言ったところで、本題に。

映画自体は非常に楽しめました。昔(1970年代後半、傑作「アニー・ホール」を書いたころの脚本だそうです)のアレンらしい、非常に皮肉っぽい、今風?に言うなら「毒舌」を吐きまくる老人の元理論物理学者のセリフが実に笑える。映画館でもかなり笑い声が起きていた。

私も皮肉っぽい、シニカルな考え方をする人間だけど、この映画でデフォルメされている元理論物理学者ほど「口に出しては言えない」くらいは社会に適合しているので(もしくは適合させられた?)、実にシンパシーを感じてしまいました。

最近のアレンのシリアス路線ではない作品なので、某映画評論家とか酷評してたけど、アレンはこういう、「苦い題材を、軽めの作りで笑わせられる」ことが出来るから未だにもっとも好きな映画作家だと私は思うんだけどね。

ということで皆様にお勧めします。