ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

サッカーW杯アジア最終予選 日本代表✕ベトナム代表戦を観にゆく (2)試合以前の問題で、せっかくの観戦が台無しに

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 昨夜の試合の具体的な内容について書きたいけど、それ以前の問題が。

 楽しめなかった!

 結果はともかく、日本がホームのゲームなのに、こちらだけ一方的に声が出せないなんて! アウェイ・サポが大騒ぎするのを指をくわえて眺めるだけ。そしてそれにまともに対応しようとしない主催者(ほぼ日本サッカー協会)のバカさ加減。無能さ。日本語や英語のアナウンスが入るたびにムカツいた。少なくともベトナム語でやれよ、守ってないのベトナム人なんだしさ、何で出来ないの?

 ともかくフラストレーションだけが溜まった。

 

 基本的には「声出しの応援禁止」はまん延防止策が終わっている現時点では「マナー」である過ぎず、犯罪行為とかではなく「お願い」レベルである。

 じゃあなんで日本人観客がおとなしく言うこと聞いているのかと言えば、代表戦だけじゃなくJリーグへの悪影響があると思っていた部分が大きいと思う。また観客数の制限など受けたくない。そうなれば観客にも、各クラブにとっても良くないと理解しているからであり、そうなることを避けたいという動機がサッカー好きにはちゃんとあるからだろう(少なくとも私はね)。

 しかし。昨夜来ていたベトナム人の観客にとってみれば(ほとんど在日のベトナム人だと思うけど)、そういう動機は全くない。残念ながら日本に住んでいるだけのヨソ者だったということだ、良い悪いは別として。

 で、そこからが問題。そいういうことが分かった時点で、たとえばベトナムの監督とか(反日で有名な韓国人らしいが)、キャプテンとか、ベトナム・サッカー協会のエライ人とか、ベトナム人が言うことを素直に尊重するだろう人に、音響と映像を通じてベトナム語で説得してもらう必要があった。高圧的にでなく、DJポリス的な方法で。そうすれば少しはマシな結果になっていたと思う。

 そんなの後知恵じゃん、と思われるかもしれないが、こうなることは試合が始まる前から分かっていた、少なくともちょっと早めに会場に着いていたニンゲンにとっては。

 ベトナム・チームは試合前の練習時点から自国の観客を煽っていたし、それに対してベトナム人も大声で声援を返していた。その時点で、このゲームを取り仕切る日本サッカー協会が危機感を持っていれば、前もって打てる手があったはずなのに、今となってはどうでもいい試合後の「W杯出場決定報告会」の準備に忙しかったのか何にもしなかった(皮肉ね、ここ)。

 で、ちゃんと対応できなかった結果、ベトナム人への偏見が新たに生まれてしまったと思う。礼儀を守らないクズであると。日本語や英語で再三アナウンスしても大声出してた野蛮なヤツラだと。

 そもそも今考えれば、昨日のゲームは、コロナ禍がちゃんと明けてない中で行われる、国内最初の国際試合だった。慎重に対策を練るべきだった。(たぶん)在日のベトナム人が大勢集まることは想像つかなかったのか? 日本国内のチーム同士の戦いとはワケが違うことに気づかなかったのか?

 百歩譲って気づかなかったとしても、試合が始まる前の段階で状況に気づいたはずである。それなのに無策。

 結果、せっかく観に行った日本人観客はないがしろにされたまま最後まで観るハメに。何回も繰り返される日本語のアナウンスは、実効性が全くない、日本国内への言い訳に過ぎなかった(注意したんですが聴いてくれませんでした、って子供の使いか!)。

 もちろんサッカー協会に対して不愉快だったので「W杯出場決定報告」セレモニーなんて観ずに、急ぎ帰宅の途についたことは言うまでもない。