ハトコのたわ言

DTMで作った自作の紹介と技術的な諸問題について、また趣味の映画鑑賞・サッカー観戦・キャンプ活動・オートバイ・自転車・カメラについても書いて行きます。

2022/05/24 「シン・ウルトラマン」を観て

        

Blogをお休みしていた間に観た映画についての感想を別途まとめていたので、何回か連続でアップすることにした。

以下ネタバレあります。

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立川の「シネマシティ」に「シン・ウルトラマン」を観に行く。

このシネコンは、①会員価格が安い(千円ポッキリ)、西東京市の自宅から自転車で行くと体を動かすのにほど良い遠さ(片道15km弱)、③ともかく音響が良いスクリーンがある(今回のは「極爆」=極上爆音上映だそうだ)、ので映画はここで観ることが多い。

それはさておき、まず言いたいのは「シン・ウルトラマン」観に行く、というのは初老の男にとっては非常に恥ずかしいフレーズであること。「シン・ゴジラ」はそんなに恥ずかしくはなかったが「シン・ウルトラマン」はちょっと恥ずかしい。「ゴジラ」は映画由来だけど「ウルトラマン」はテレビ由来で、残念ながら格落ちのイメージがあるし、もろに「子供向けの作品」由来でいい大人がが観るもんじゃない、という忌避感がある。「ウルトラマンは正義の味方」というパブリックイメージも子供向けの作品感を強調してしまうし。

それは実際の作品を見終えた評価とは違う。

しかし、観た後に同年代の友人に勧めるか、と訊かれればシン・ゴジラほどは勧めないだろうな、と思う。やっぱりゴジラ「避けられない厄災」のメタファーという思想的な「深さ」が存在するけど、「ウルトラマン」は宇宙人であるウルトラマンが人類の味方をして助けてくれる不自然さというか思想的な「浅さ」が物語の核心にやっぱりあるので、ある程度以上の作品には出来ないと予想されちゃうので。

で、そこは予想通りだった。ハードSF作品としての理由付けはちゃんとしているけど、やっぱり不自然さが拭えない、ウルトラマンが人類に肩入れしてくれる事自体が。いっそのこと、多神教の神様の一人、であるならギリシャ神話とか北欧神話体系に当てはめて少しは深い意味づけが出来そうなのかもしれないし、さらにキリスト教的な「神の不在」の話にするみたいな展開もあるのかもしれない。けど、やっぱりそうしちゃうと「ウルトラマン」じゃなくなっちゃう。

そういう根っこにある不自然さは拭いきれないけど、そこをスルーしてしまえば、基本楽しめる映画

特に「極爆」音響で観ると腹から伝わる、音というより振動が、破壊と格闘の迫力を倍増させる。やっぱり怪獣映画の醍醐味は人の営みを蹂躙し破壊しまくることにこそにあると言えよう(残念ながら「ウルトラマン」が人類側に付いて最悪の破壊が避けられてしまうので、そこも「シン・ゴジラ」に劣ってしまうが)。

なので、ゾフィーが出てきてからゼットンのくだりにゆく部分は確かにテンポが落ちる。というか破壊と格闘が少なくなるのでちょっと退屈かも。いろいろ理屈が捏ねられ、ハードSFとしてそれなりのつじつまは合わせているが、心の底から納得させられた、というわけでもないし。

あと気になったのは長澤まさみのシーン。サイゾーに「セクハラ演出」とか書かれていたが、まるでアニメの「サービスカット」のような扱いをされていて、それはアニメの文脈なら許されるかもしれないけど実体のある女性でああいうのを描かれると確かに引く。長澤まさみの巨大化はオリジナルの33話でフジアキコ隊員が巨大化するシーンのオマージュ?だと理解するけど、元ネタ知っていても正直引く。

あと、冒頭で「こりゃないわ」と思ったのは、斎藤工演じる神永が指揮所を走り出て子供を救いに行くシーン。現場を取り仕切るスタッフの、それもナンバー2が、唐突に指揮所を出て行ってはいけない、絶対に。周りに自衛隊「兵隊」さんがたくさんいるんだから、そういう人を派遣しなきゃ、と即座にツッコみたくなった。兵隊さんならちゃんとヘルメットしてるから死ななくても済んだかもしれないし、というかそれ以前に、現場でもそれぞれに役割分担あるから。そりゃ人を救うために神永が死なないとニンゲンにウルトラマンが宿る、という基本設定が成り立たなくなってしまうのはわかるけど、もう少し丁寧にというかつじつまが合う物語を作るべきではと思ったな、さすがに。

なので冒頭から「先が思いやられる」と悲観したけど、まあそういうレベルの話が出てこざるを得ない枠組みの物語であることも理解したので、期待しすぎないように覚悟が出来る?シーンでもあったと言えよう。

ちなみに昼間の15時過ぎのスタートの回で観たが、2~300席くらいのデカいホールで客入りは4割くらい。平日昼間にしてはそこそこ入っていたイメージ。客層は老若男女あまり偏りなかった(子供は平日昼間なのでほぼいなかったが)。意外にちょっと尖ったセンスの服を着た若い女性(ハイ・ブランドで固めた感じではなく、かといって奇抜でもない、でも落ち着いた感じでもない、詳しくないのでなんとも言えないけど趣味良い感じ)が、何人も見に来ていてびっくりする。これは「シン・ゴジラ」の上映時には見なかった光景。主役の斎藤工(中々上手い)とか、西島秀俊(この役ではイマイチ)とか、山本耕史(メフィラス星人、演技とキャラがピッタリですばらしい!まさに怪演!)とか、いわゆるイケメン?(それは斎藤工だけか?)がたくさん出ていたからか? あと重要な役だったけど、演技が空回り気味でいまひとつだった有岡大貴という彼。映画を観た後に調べたらジャニーズ事務所の人だった。ここでジャニタレ保険掛けてレベルを下げる? 正直、かなり疑問な配役。

う~ん。全体的に悪口っぽくなってしまったが、トータルで言えば千円分は確実に楽しませてくれたとは思う。