ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

すべりこみで東京国立近代美術館『大竹伸朗展』を観に行った

山田五郎先輩の影響を受け、昨秋から美術展に再び行くようになった、という話は2022年11月26日の項、

「展覧会 岡本太郎」と「ピカソとその時代~ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」を観に行く - ハトコのたわ言

で書いた。

 

私は年初にその年で遊ぶことの予定を立てることにしている。

そして私はすでに仕事を引退している「ご隠居さま」状態なので、いつでも遊び放題なのだが、インドア/アウトドア含めてやりたいこともたくさんある。ありすぎる。いくら時間が自由になると言っても、手当たり次第、無計画に遊んでいたらいくら時間が自由であっても、全く足りないのだ。

美術展に再び行くようになったので『今年は東京の美術館をしらみつぶしに行ってみよう』と思い立ったのだが、それこそ無計画に行ったら他の遊びのスケジュールが取れない。

ということで、アウトドアの遊びがやりにくい(12月~2月)と梅雨(6月~7月上旬)に集中して東京の美術館巡りをすることに決めた。

まあ、とは言っても他にやりたいこともたくさんあるので、今年中に全館回るなどと考えず、1週間に1館くらい行ければいいかな、などとリストアップしていたら (東京って美術館がムチャクチャ多い。博物館との境目が難しいが、ざっくり80館くらいはあるようだ) いきなり昨日(2月5日)終わりの興味深い展覧会が二つ見つかってしまった!

一つが東京国立近代美術館での大竹伸朗展』。一部でかなり話題になっていたが、気がついた段階であと数日! あとアーティゾン美術館での『パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂』展。こちらは今思えば微妙だったが、やはり終わってしまうので、最後の平日である2023年2月3日(金)に両方ともすべりこみで観に行くことにする。

本当は同じ日に観に行くと印象が混乱するので避けたかったんだけど、まあ現代アートと近代美術?だがら大丈夫だろうと判断して。

 

東京国立近代美術館大竹伸朗展』

https://www.momat.go.jp/am/wp-content/uploads/sites/3/2021/10/2f8719963204663a8c256808bd25d1ee.jpg

https://www.momat.go.jp/am/2022/

全く不勉強で正直この作家のことは知らなかったが、山田五郎先輩が勧めていたので。ともかく時間がなくて下調べもせず観に行った。

ポップで、キッチュな作品群、という感じで、感動するというより刺激を受けた、という感想かな。

現代アートに関しては、デタラメにやっているようで、そのデタラメさにはちゃんと文脈があってそれを押さえていないと評価されない、と山田五郎先輩は良く言っているが、そもそも私はその文脈を知らないので、いろいろ刺激的な表現を見せつけてはくれるんだけど、『よく分からない』というのが正直な感想。

が、金曜の14時頃に観に行ったが非常に混んでいた。

いかにも美大の学生みたいな人とか、センスのよさげな服装の女性とか、そういう人たちを見るのも楽しかったが。

ちなみに『大竹伸朗展』は1~2Fの半分で行われていて、他のフロア(2Fの残り半分~4F)は東京国立近代美術館所蔵の作品の一部が常設展的に展示されていた。

藤田嗣治の(いろいろな意見がある)戦争画も何枚かあった。

藤田嗣治 「哈爾哈(ハルハ)河畔之戦闘」 縦1.4M 横4.48Mの大作

戦車の部分をアップにすると

 

サイズがかなり大きいので、細かな部分までかなり書き込まれていた。こういうのはホンモノを見ないとよくわからないよな。

いずれにせよ3月17日~5月14日で東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密』https://www.momat.go.jp/am/exhibition/jubun2023/が行われ、その時は東京国立近代美術館所蔵以外の重文作品もかなり集まるようなので期待。ただし全期間展示されない作品も多いので注意。

もとい。『大竹伸朗展』よりとても空いていた常設展を中心に15:30くらいまでじっくり観て、竹橋から地下鉄東西線日本橋駅へ。次なる美術展に向かう。

 

しかし。長くなったので、アーティゾン美術館『パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂』展については別項にて。でも明日から北海道旅行なんだよな・・・別項はいつになることやら。