ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

東京ステーションギャラリーで『佐伯祐三展』を観に行く

東京の美術館巡り企画の流れで、3月3日(金)に、東京ステーションギャラリーで『佐伯祐三展』を、三菱一号館美術館で『芳幾・芳年国芳門下の2大ライバル』展を観てきた。まあちょっと前のことになるので駆け足で感想などを。

 

まずは東京ステーションギャラリーでの『佐伯祐三』。

正確には『佐伯祐三 自画像としての風景』展だけど。

昨年までしばらく美術館に行くのを止めていたのは前述したが、その間にリニューアル・オープンしたようだ。もっとも以前にも行っていないけどね。

ということで人生初の東京ステーションギャラリーなんだけど、まさに東京駅に存在していた。丸の内北口(山手線などが南北に走る鉄道の西外側の北寄り)の塔の中にある。1Fがエントランスで、展示は2~3階。

当日(3月3日)の13時半くらいに入ったんだけど、ともかく混んでた。予約していったんだけどこの時には既にコロナ禍は過去の話になっていたようで、ホンキの人数制限などしていない模様。そもそも手狭と言っていい美術館の中に「すしづめ」とまでは言わないまでも、ユックリ観る気が失せる混み方で、ウンザリさせられた。絵を鑑賞するのは無理。正直、駆け足で観ることに。

有名な新聞配達夫の絵の実物が観られたのは良かったと思ったけど、その印象は早くもも失せてしまっている。

 

話は変わるけど、大阪中之島美術館佐伯祐三の作品をたくさん所蔵していて、今回の展覧会もそこからたくさん借りてきているようだけど、開館したばかりの中之島美術館、こんなに貸し出して大丈夫なの?と心配になる。まあずっと所蔵だけしてきた悲しい美術館だからいいのかな。

いずれにせよ4月からはこの展覧会自体が大阪でやるようだが、所蔵の多さとか考えれば順番逆じゃね?と他人事ながら思ってしまった。

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さらに話はズレるけど、この時に置いてあったチラシで佐伯祐三アトリエ記念館』が紹介されていた。新宿区中落合にあり、佐伯が東京で過ごしていた場所に再現されているようで、3月17日(金)、所用で池袋に行ったついでに、散歩がてら観に行ったんだけど、途中、買物とかしていたら・・・しっかり閉まっていた。残念。

まあ、目白の高台の上のやや高級な住宅街のど真ん中にあり、昔の鄙びた雰囲気など回りにはほとんど残っていなかった。

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佐伯祐三展』を東京ステーションギャラリーで観たその足で、三菱一号館美術館にて『芳幾・芳年国芳門下の2大ライバル』展を観に行く。

なるべく美術館のハシゴはしたくないんだけど、この展覧会が終わると(~4月9日)、建物メンテナンスのため長期休館するんだそうな(2024年秋頃の再開館予定)。

なので節を屈して?ハシゴするが、まあ東京駅からすぐそこ、という場所にある(直線で500m弱)。ただ表通り(都道402号錦町有楽町線)の方から入れるのか良く分からず、裏通り(丸の内仲通り)の方から向かうことになった。

丸の内仲通りから路地みたいな所を抜けると中庭になっていて、三菱商事が入っている高層ビルの麓に、歴史あるレンガ造りの美術館がある。

実は今回の「東京の美術館巡り」企画をして初めて知った美術館。お恥ずかしい。ロートレックのコレクションなどが有名だそうだけど、ともかく長期休館前に行っておかねば、ということでさして興味のない江戸末期から明治にかけての浮世絵を見ることになった。

まあ建物は少々趣があったが、展示物は興味外。私の残りの有限な人生で日本画まではカバーできないな、というのを改めて思ったな、残念ながら。

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この日はたくさんある東京駅近くの美術館から二つを巡ったけど、15時半には観終えてしまっていた。まあ、『佐伯祐三』は混みすぎ、『芳幾・芳年』は興味なしということで、本当に駆け足で観た。前者は1,400円、後者は1,900円。出費に比べ感動はちょっと薄かった・・・