ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

書き残しの映画感想を一気に 『シン・仮面ライダー』『トップガン マーヴェリック』『ブライアン・ウィルソン 約束の旅路』

そのうちまとめておこうと思ってずるずる後回しにしていた映画について、ともかく忘れないうちにメモ書きでも良いから書いとかないと。

ということでざっくり。

ちなみに見た順番から言えば逆になる。

 

■2023/05/02『シン・仮面ライダー

これは先月アタマに観た。立川シネマシティにて。

客層 忘れた

混み具合 忘れたけど、混んではいなかったと思う。

こういうのがあるから忘れないうちに記録しておきたいな。

もとい。

映画の中身は正直イマイチ。まあ『仮面ライダー』って題材的にそこまで面白くなりようがないと期待せずに観に行っけど、やっぱりガッカリ。

以下ネタバレあります。

シン・ゴジラシン・ウルトラマンシン・仮面ライダー

と順番につまらなくなってゆく感じ。やっぱり仮面ライダーは人間等身大でのバトルになるので、街が破壊され尽くすのを観る「映像的な楽しみ」というか「爽快感」というかカタルシス」がそもそもない

映画の最初の方で、変身後のライダーが、ショッカーの戦闘員を怪力でバラバラにする残酷シーン?は「確かにTVでは出来ない演出」と思ったが、想像を超えたのはそれくらい。怪人?とのバトルもなんか・・・

61歳の私が「仮面ライダー観に行く」行為自体、かなり恥ずかしい。それを押して観に行く価値は正直なかった。シン・ゴジラシン・ウルトラマンなどは映画館の音響で観に行く価値があったが、シン・仮面ライダーではそういう必然もなかったし。

残念。

 

■2022/08/18『トップガン マーヴェリック』

去年の8月か・・・10ヶ月前。

吉祥寺プラザで観た。

ちなみに吉祥寺プラザはその時、初めて行った。1978年開館となっているので私が高校の時には出来ていたようだが、まったく記憶にない。ずっと名画座とかの2番館だと思い込んでいた。Wikiには「レトロな雰囲気」とあるが、まあ「古い」としか言い様がない。

もちろんデジタル映写機に変わっているし、音響も現代的になっているが、シネコンとかに比べるとやっぱりイマイチ。特にこういう飛行機が飛びまくり派手なバトルが繰り広げられる映画は、腹の底から震えるようなド派手な音響の映画館で観るべきだった。

あと、今時珍しい、座席指定とかの予約とかが全くない、チケット完全手売りという仕組み。全く「システム」がない。ちょっと早めに来て物理的な紙のチケットを買って、ちょっと早めに並んで、という昔懐かしいことをしたけど、スクリーン1つしかないんだから確かにこれで十分だと納得した。

さて実際の映画の中身だが・・・いろいろツッコむのは野暮というモノでしょう。

「飛行機が飛びまくり派手なバトルが繰り広げられる」を楽しんで観て、スカッとして帰る映画。正直、今になってはストーリーなんかほぼほぼ覚えてない。1年近く経ったからではなく、3日くらいで忘れてそう。

でもそういうのはドウデモ良い映画。怪獣映画の楽しみが、結局、街を怪獣が壊しまくることにあるのと同じで、この映画は飛行機が飛びまくり、派手なバトルが繰り広げられるところにあるのだから。

ということで非常に楽しめました。

 

■2022/08/16『ブライアンウィルソン 約束の旅路

トップガン マーヴェリック』を観る数日前に立川「kino cinéma立川髙島屋S.C.館」に観に行った。ちなみに立川髙島屋は今年の1月末で閉店してしまったが、テナントビルにするようで、この映画館を始め専門店(ジュンク堂とかニトリ)は今も営業中です。

この映画館に行ったのもこの時が初めて。

89席、89席、27席の3スクリーンなので、まあ小さい。音響は悪くないけどスクリーンサイズは、座席数(89席の方だった)に比べて小さすぎ?じゃないかと感じた。G列(つまり前から7列目)の真ん中で観たけど、もう少し前の席(D列とかE列)の方が良かったな。

で、この「kino cinéma」って木下工務店グループが文化支援事業っぽい感じで?経営するミニシアターだった。

ん~。木下工務店グループは、不採算部門を切り離した末にそっちは精算=倒産させたりして、なかなかエグい再建をしたようだ。まあ500億円とか1000億円とかを溶かした末に、文化支援事業とか卓球の支援とか、ええカッコするのはちょっと微妙というか・・・

現在の経営者に責任はないとしても、負債を溶かされたあさひ銀行(←協和銀行埼玉銀行)は、さらに大和銀行と合併してりそな銀行なった末に「国有化」(公的資金投入)が行われた=税金がつぎ込まれたわけだから複雑な気持ちになろうというもの。

もとい。

この映画は、ビーチボーイズのリーダーで主な作曲者だった(ビーチボーイズに関しては過去形。すでにメンバーですらない)ブライアン・ウイルソンへのインタビューを中核にしたドキュメンタリー映画である。

ちなみにビーチボーイズのオリジナルのメンバーはウイルソン3兄弟+いとこのマイク・ラブ+知り合いのアル・ジャーディンの5名で、ブライアンはウイルソン3兄弟の長兄になる。

インタビューは数年前(2020年頃)に行われ、時系列的に語られるのは主に亡くなった二人の弟(次兄のデニス、末弟のカール)やブライアンの二人の妻と子どもたちが中心になり「ファミリーの物語」感が強い。毒親だった父親との確執とかも含め。

だからといって、いとこのマイク・ラブが無視されすぎているのは不自然だが。非常に確執があるとは聴いているけど。

それにそれぞれの時代に関して残っている映像・音楽の記録と、有名人(エルトン・ジョンとかスプリングスティーンとか)がインタビューで答える部分がついている

ブライアンのインタビューは、ほとんど車に据え置きのGoPro的なカメラでインタビュアーとのドライブ中に撮っていて、この手法によって神経質でインタビュー嫌いと言われているブライアンがそこまで緊張したりしないで撮れたんだとは思う。技術の進歩がこういう風に利用されるとは!

ともかく、ビーチボーイズが好きな人間なら観て損はしない映画だけど、せっかくロング・インタビューが出来たんだから、もっと(つらいことも含めて)掘り下げて欲しかった、というのが正直な所。「全く知らなかった」という情報が見当たらない・・・

もとい。こういう音楽家についてのドキュメンタリー映画って、結局、表面をさらっと浚って終わり、になりがち。もっと詳しく知りたい!

映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』を観て - ハトコのたわ言

を観た時も思ったが、「映画」という形式で伝えるのがベストだとは思えない。音楽もちゃんとフルサイズで聴けて、動画で見たい部分は動画で見れて、テキストで読んだ方が速く把握できる部分はテキストで、みたいな本当のマルチメディアというかハイパーメディア的な伝え方を誰かに開発して欲しいと思う今日この頃。