ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

「偽」クイーンを観て

遅ればせながら?wowowで「クイーン+ポール・ジャーズ」という番組を観て。

年齢的に(僕は1962生まれ)クイーンはまさに青春(恥ずかしい)の音楽で、フレディ抜きのクイーンなんて「偽物」って思って、非常に馬鹿にしていたけど、結局楽曲の良さから、ちゃんと成立していた。クイーン、とくにフレディ・マーキュリーのファンだったから「偽物」として聴く対象じゃないと思ってたけど、つまり最終的には「曲の良さ」が一番重要だと思ったね。やっぱりフレディの作品を作る能力っていうのはずば抜けていた。ボーカルが誰であっても関係ない、と言わせるだけのものが(逆説的ではあるけど)あった。

 

一方で「物まねバンド」との境界はどこにあるのか、と、つらつら考えると、その差はブライアン・メイロジャー・テイラー(おじさんになっていてびっくり!)が出ていたことだけ(ジョン・ディーコンはどうした!)なのかもしれない。なんか「キクチカン」(正確な漢字が思い出せない)の小説(勇将が旗を貸してあげたら自分が活躍できない)の逆のバージョン(ブライアン・メイロジャー・テイラーがいることで正統性が保たれる)みたい。

でも、でもですな、結局シューベルトの時代に歌った歌手がもういないように、作家は時代を超えて生きている、フレデイも作品の中で生き続けている、と思うと(録音、という技術がもたらす音楽への影響については置いておいて)意外に良いコンサートフィルムではありました(だいたい曲の1/3弱くらいはブライアン・メイが書いていたんだし)

 

なんか、非常に言い足りない感じがするけど、観ながら飲んでいたアルコールが廻ってきたので今回はこの辺で。