ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

朽ちた街、夕日が茜色に照らし (202301)

せっかく観たのにまだ書いてない映画が何本も残っているし、美術館巡りについても書き切れていない。そして北海道に旅行行ってきたんだけど、それもまとめてない。

 

が、まあ私の趣味のメインであるところのアマチュア作曲家活動において、ようやく新曲がYouTubeにアップできたのでそちらを優先させることにした。

「朽ちた街、夕日が茜色に照らし」(202301)【オリジナル】

ということで昨年来、ずっと作っていた「朽ちた街、夕日が茜色に照らし」という曲を紹介します。

昔のVOCALOIDの音声DBである「TONIO」と「PRIMA」による、ちょっと対位法的なニュアンスもある二重唱曲

これは難航した。

曲を書き出したのは昨年の1月末。曲のアウトライン(リズムパターン、コード進行、主メロディなどなど)は4月中に見えてきたが、リズムを何で刻むのか(どの楽器で出すか)が全く決まらない。

これっ!というのが見つからず、途中「KONTACT」というメジャーな音源で作るか、などと「KONTACT」を買ったりしたが、使い方をマスターするまで待っていたらいつこの曲を完成させられるのか分からないことに気づき、それは後回しに。

アリモノの楽器で作ることにするが、結局、ピアノの低弦で出すことに決めたのは今年に入ってから。決まったらあっという間に完成したが。

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歌詞は割りに真面目な内容。

「人々はどうして 他人に優しく出来ない 嘲り、罵り、 傷つけ合うの」

というテーマ?が前からあって、最初に作った歌詞はもっとウクライナ侵攻を直接的に描いたものだったんだけど、私が安全な場所で何を言ってもリアリティがないのでそれはボツに。

で、ちょうど、11月に国立西洋美術館の常設展を観た時に(前述)、西洋の風景画ってローマ時代の遺跡が良く出てくるような印象が残ったところから連想して作った。

ルネッサンス以前の、いわゆる中世の暗黒時代に、当時の人々はローマ遺跡をどう見ていたんだろう、というところから、19世紀以降の科学文明が滅びたあとにその遺跡を見ている旅人の感想、といった内容の歌詞になった。

女性ボーカルで入る、

「人々はどうして 他人に優しく出来ない 嘲り、罵り、 傷つけ合うの」

「人々はどうして 上手く行かない理由を 他人のせいにして 責め立て合うの」

「人々はどうして 自分たちさえ良ければ 他人の苦しみ 目を瞑れるの」

という歌詞は、書いていて悲しくなったけどね。

 

ともあれ完成。