今回の見所の1つ。4.1×8.7メートル!大作《花と果実》日本初公開。展覧会HPから引用
GW直前の4月26日(金)、国立新美術館へ『マティス 自由なフォルム』展を観に行った。今回はその展覧会についてと、2023年(備忘録シリーズ第3弾?)6月30日(いったいいつの事よ!)に東京都美術館に観に行っていた『マティス展』と対比させながらこちらについても簡単に記録しておくことにする。
まずは現在、行われている国立新美術館『マティス 自由なフォルム』展の方から。
この展覧会は『フランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料、約160点超を紹介する』(HPから引用/太字は私の指定)とあるように、マティスの全体像(彼の生涯や時代性や画法の変遷など)は、正直解りにくい。というか解らない。去年開催された『マティス展』の方が全体像は掴み安かった(と記憶している。まあほぼ1年前の展覧会なので既に不鮮明なんだけど)。
それに『約160点超を紹介』とあるが、資料的なものも多くてちょっと肩すかし。去年開催された『マティス展』の方がちゃんと作品的なものが多かった(と記憶している。以下同上)
まあこの展覧会だけ観てマティスについて判断したり論じたりする人はいないんだろうけど、展示内容は偏ってる。
なんだけど、個人的には2月に観た『キース・ヘリング展』
second-cousin-s-project.hateblo.jp
と脳内リンクして、マティスの切り紙絵は、その後のポップアートと直結している(んじゃないかという)ことに気づき、去年観た時より納得感があった!
というか美術館巡りを再開して、それなりの頻度で美術展を観に行くと、いろんなものが縦横に繋がって行く感覚が出てきて、より深く味わえるようになってゆく気がする(以前にも書いたような気がするけど)。
より賢くなったというか、人として成長できた気がして満足度が高くなる。
なので、個人的にではあるけど、この展覧会もとても楽しめた。
この美術展だけ単発で、他人に強くお勧めするかどうか微妙なんだけど。
この写真も展覧会HPから引用
ちなみに。もう一つの見所としてあげられているのがこれ。
『ニース郊外のヴァンスに建つロザリオ礼拝堂は、最晩年のマティスが建築の室内装飾や司祭服をデザインした、マティス芸術の集大成です。本展ではこの礼拝堂の内部を原寸大で再現しています』だそうな。
ん~~、これを見せられてもホンモノの教会がどんなものか、結局よく解らない、というのが正直な感想。
いつかは南仏ニースに行けることがあるんだろうか・・・
ちなみに観に行った4月26日(金)は、2024年のGW直前だったんだけど、そこまで混んでなくて助かった。
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で、2023年6月30日(金)に東京都美術館に観に行っていた『マティス展』についてちょっとだけ。
展覧会チラシ
こちらはフランスのポンピドゥー・センターにある国立近代美術館のコレクションを中心に、マティスの生涯および画風の変遷(お勉強期、セザンヌ・リスペクト期、点描期、フォーヴィスム創設期から切り紙絵期まで)が辿れる、『20年ぶり 期待の大回顧展』というコピーに違わぬ充実した内容だった(と記憶している。以下同上)。
まあ、今さら紹介してもショウガナイ。これくらいのボリュームでマティスを観たければパリに行くしかないんだし。
ちなみにこの日は、雨交じりの一日で、わりかし遅い時間に観に行ったにもかかわらず、メチャクチャ混んでいたことは良く憶えてるんだけど、どんな客層だったかとかほぼ憶えていない・・・。