ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

国立西洋美術館で『キュビズム展 美の革命』を観る

 しばらくBlog書くのをサボってました。

 2023年はかなり多くの美術館を訪れ、このBlogで(どんなに簡単にでも)報告しておこうと思っていたんだけど、バックログは増える一方。ともかく実際に観る方が重要、という方針で来たけれど、感想をまとめておかないと右から左に忘れちゃいそう。

 ということで、2023年も年の瀬になってしまったけど、とりあえず今年訪問した美術館、美術展について(まだ開催中の展覧会を優先して)簡単なレビューを書いてゆく予定です。

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画像:パリ市

今回展覧会のキー・ビジュアルの1つ、ロベール・ドローネー『パリ市』。267 x 406 cmとかなりの大作。 

 

 まずは今年(2023年)私的にはもっともインパクトがあった展覧会の一つ、『キュビズム展 美の革命』について。

 観に行ったのは12月1日(金)、国立西洋美術館にて。同館では2024年1月28日まで開催コルビジェの画業の方にも触れている展覧会なので、国立西洋美術館での開催は中々趣深いし、ともかくこんなに大量にピカソやブラックがキュビスムを確立する時代の作品がまとめて来るのは(パリ・ポンピドゥーセンターの改装時の)今しかないと、山田五郎パイセンがYouTubeで言ってました。一応参考まで。

【キュビスムって何?】始まりはピカソじゃなかった!?「キュビスム展」コラボ企画 - YouTube

 ともかくお勧めです。来春(3月20日)からは京都で開催されるので関西方面の方はそちらへどうぞ。

 ピカソやブラックがキュビスムを確立する時代の作品がまとめて15点くらい展示されているのには圧倒されたし、上に映像を貼ったのロベール・ドローネー『パリ市』はデカくて、形態はキューブで構成されているのに、色彩があふれ出ている。実物を見るとすごくポップな作品で、これまたぜひ観た方がよい作品(繰り返しになるけどともかくデカいので現物見ないと分からないと思う)。

 シャガールキュビズム・インスパイア時代の作品とかも中々レアで楽しめたし、ともかく100点以上のキュビスム作品を一気に観られるのは本当に得がたい体験。ちょっと疲れるけどね。

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さて同時開催の小企画展(常設展示の中で、国立西洋美術館収蔵作品で企画されている/キュビスム展のチケットで観られる)も面白かった。

パンフレット

ジョン・エヴァレット・ミレイの描く子供は本当にカワイイというのは知っていたが、ウィリアム・アドルフ・ブーグロー(ポスター左側の絵の作者?)はこの展覧会まで私は知らなかった。19世紀のフランスアカデミーの画家って、当時は本流だったけど、印象派の登場以降、一回忘れ去られたようだけど、現在は再評価されているそうだ。というわけで委託含め国立西洋美術館では7点収蔵。忘れ去られている時期に買ってたとしたらすごいんだけどね。

普通の常設展でもモネが5点くらいあったりして、ここはいつ来ても本当に良い美術館だと思う。