ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

東京都美術館で『エゴン・シーレ展』、東京国立近代美術館で『重要文化財の秘密』展、東京国立西洋美術館で『憧憬の地 ブルターニュ』展を観る

もう6月になったのに、3月、4月に観に行った展覧会について書いていない。ちゃんとまとめようと思っても、貧乏暇なし。ともかく忘れないうちにざっくりと書き残しておこう。

 

東京都美術館エゴン・シーレ展』

03月10日(金)の13:30過ぎに東京都美術館に行ったが、正直勘弁して欲しいほど混んでいた。当時はまだコロナ禍が完全に終わっておらず、入場時間を指定する事前予約制だったが、あれほど混んでいて意味あるのか?と、かなりムカツいていた。

そしてほとんどの絵は撮影不可。ポストカードが売りたいの? 

など、不満はあれども、山田五郎先輩のYouTubeで予習していたので、中々に楽しめた。まあもう少し余裕をもってゆっくり観てみたかったが。

エゴン・シーレ展』とあるが、「レオポルド美術館」の所蔵作品が中心なので、シーレ以外の同時代の作品も来ていて、シーレにとって先輩のクリムト作品もちょっとだけあった。

私個人的にはシーレよりクリムトの方が好みなだな、と気づかされたし、もっとクリムト観たい、と思ったな。もちろんシーレも良かったけど。



東京国立近代美術館重要文化財の秘密』展(以下『重文展』)

写真は高橋由一の『鮭』。山田五郎先輩のYouTubeで過去にやっていたやつのホンモノ観れた!

【総集編・制作雑感付き】明治西洋画の黎明期が丸わかり!高橋由一・原田直次郎・黒田清輝【3人の偉人/ながら見・睡眠用】 - YouTube

ちなみに原田直次郎の『騎龍観音』もあった(こっちは元々ここ、近代美術館に寄託されているので前回02月03日に『大竹伸朗展』で来た時に、常設展で観れたが)

もとい。

03月23日(木)の15時過ぎに東京国立近代美術館に行く。

前述した通り、もう混んでいる美術展に行くのがイヤになっていて、Netで調べると「悪天候の日」と「金曜夜の観賞がある時」は比較的空いている、とあった。

ということでこの日はそこそこ雨が降る予報だったので、雨天決行!

確かに空いてはいた。

が、この展覧会自体が地味なものだし、日本の重要文化財が一堂に集まっているわけではない!借りられる時期がバラバラなのか、この日の展示だと菱田春草の『黒き猫』とか黒田清輝の『湖畔』とかの展示がない。

学芸員の方が苦労して企画したんだとは思うが、何度も足を運べって無理があるとは思ったな。

ちなみに1フロアしか使っていなかった。他の3フロアはほぼほぼ常設展で、ここはたくさん所蔵とか寄託されている絵があるので、いつも楽しめる。 

 

東京国立西洋美術館『憧憬の地 ブルターニュ』展

04月07日(金)、東京国立西洋美術館『憧憬の地 ブルターニュ』展(以下『ブルターニュ展』)を観に行った。

当日は小雨も降ったりして天気も良くなく、さらに『空いている』というウワサの金曜の18時で予約したので、本当に空いていて、落ち着いて絵を見るのには最適な雰囲気だった。

ちょっと早めに着いたので、美術館内にあるレストランで軽く食べて軽く呑んでから企画展と常設展を観たが、ちょっと贅沢している気持ちになれた。

 

企画展の絵は、日本の美術館が所蔵のモノが多く、『ブルターニュ地方』という括りで集めてきた学芸員の方々の努力がしのばれる。

ほぼ同時期に開催されていたSOMPO美術館『ブルターニュの光と風』展が、ほぼブルターニュカンペール美術館から一括して借りてきたものだったのと大きく違った(この美術展も06月09日に観に行った。後日詳しく書くつもり)。

もとい。ゴーギャンたくさん集まってた(絵画だけで10点)ので、ちょっと堪能できた。

 

で、国立西洋美術館と言えば常設展。

静かな夜の美術館で名画を観るのはとてもいい。前回西洋美術館に来たのは昨年(2022年)の11月だったんだけど、たくさん所有しているので、その時にはなかった絵も観れて(モネ多数!)、とても満足した。

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さて、この半年で多くの展覧会に行ったが、ムチャクチャ混むのは人気のある特定の画家がフィーチャーされた展覧会だけなのかもしれない。

コロナ禍のもと、海外から特定の画家の絵を借りてくる類いの展覧会がまだ主流ではないために、学芸員の方々が企画した展覧会が現時点では多いのかもしれないが、そういう展覧会の方がちゃんと主張もあるし、落ち着いて観られるので、好ましいと正直思っってしまうな。あと国立西洋美術館は『大所蔵展』とかやって欲しい。