お久しぶりです。再び月刊のブログになっていますな。
近辺、いろいろ騒がしく(艶めいた話は全然ないんだけど)、前回書いたキャンプリポートもすっぽかし。まあ12月に入ったらもう少し落ち着くと思うんで、それまでは余り更新しないと思いますが、元気に過ごしているので、私の知り合いの方々はご心配なく。
で、本日のネタはトルーマン・カポーティ作の「ティファニーで朝食を」。
村上春樹の新訳が文庫で出ていたのを見つけて非常に久々に読んでみたんだけど、話の中身、全く忘れていました。でも良かったですね新訳。まるで村上春樹の文体になっていて、これはこれで春樹ファンとしては見逃せないものになっていたし、原作自体がやっぱりすごく良い。主人公のホリー・ゴライトリーというチャーミグで奔放で、型破りな女性の物語と描写とテーマが渾然一体となって、やっぱり名作ですな。
で、続けて映画を観た訳です。オードリー・ヘプバーン主演の。解説で春樹氏が書いているように、原作と全然違う。オードリー・ヘプバーンが出ていなければ、こんなに有名な映画にならなかったのかも知れないけど、原作のホリーとオードリーのイメージが違いすぎる。映画のオードリーは不思議な妖精的なイメージだけど、原作はもっと野性味溢れる肉体をもった人間として描かれている。
まあ、全然小説と映画は別物として楽しむしかないでしょう。
主題曲の「ムーン・リバー」があれほどオープニングからかかっているとは思わなかったけど、マンシーニの音楽で映画は随分得をしていることだけは間違いないでしょう。しかし映画のエンディングはいただけませんでしたね。安直すぎる。後、変な日系人が出てくるんだけど、映画での描写は国辱ものですな。
ということで、完璧なオードリー・ヘプバーンの容姿を鑑賞して、主題歌聞く楽しみ以外は映画はダメダメなんだけど、その2つだけでも観る価値はあるとも言えましょう。