ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

「グーグーだって猫である」を読む

グーグーだって猫である 本 

さて昨日観た映画の「原作」であるところの大島弓子作「グーグーだって猫であるのマンガ(今現在4巻出ている)を昨夜一気読みする。

結論から言えば映画よりマンガの方がはるかに面白い。

エッセイマンガなので、映画の方から見ると、「原作」というより「映画の下敷きになった作品」である。セリフや出来事はかなり引用されているが、ハッキリ言って世界が全然違う。まあ、そのまま作ったら大島弓子の伝記映画になっちゃうけどね。

13年飼っていた「サバ」という猫に死なれ、喪失感にさいなまれていた大島が二匹目の猫「グーグー」を飼い始めてからの、猫と自分の暮らしについてのエッセイマンガで、途中卵巣ガンとの闘病生活や、増え続ける飼い猫、半ば猫をもっと飼いたいがタメのマンションから一戸建てへの引越などのエピソードを含みながら、淡々と、でもユーモラスに、おおらかに日常生活が描かれている。

読んでいて「単純に」「ストレートに」面白かった。

映画の方は、意味深に、もってまわった感じがして(大島のストーリーマンガの世界も反映させようとしている意図はわからんではないが)、なんか矮小なものに思えてきた。

ということで、マンガの方は「大絶賛」である。