ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

「レオナール・フジタ展」を観に行く

無名名曲アルバム-レオナール・フジタ展01

今日は以前から行きたかったレオナール・フジタ展」藤田嗣治)を上野の森美術館に観に行く。

結論から言うと、非常に良かった!

とくに今回の展覧会の目玉であるところの幻の連作?であるところの「構図」「争闘」は見応えありました。特に「争闘I」は、見事な構図と不気味なまでの肉体描写、そして繊細でいて大胆な白(藤田の白!)で描かれた画面。圧倒されました。

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基本的に戦前の藤田は陰影のない白を基調とした日本画とも洋画とも違う神秘的な作品を書いている気がしますが(美術史に詳しい訳じゃないのであくまで私の「感覚」です。あくまで)、今回の展覧会は、戦後、フランスに帰化してしまった後(彼の評伝を読んだ限りでは日本を追われたような感じでの帰化)の作品もかなり展示されていました(だから「藤田嗣治」展じゃなくて「レオナール・フジタ」展なんでしょう)。無名名曲アルバム-レオナール・フジタ展02
そのなかで心を打ったのが右の「イブ」という聖書を題材にした絵。

藤田の描く人間の顔は故意にのデフォルメされた類型的なものが多いのですが、これはすごく素直に描かれていて逆に印象に残りました。

ともかく展覧会的には作品数も結構充実していて大満足。

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で、同じく西洋美術館でやっている「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」も観に行ったんですが、それについては明日書き込む予定。