ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

039 ロパルツ 交響曲第2番

無名名曲アルバム-ロパルツ交響曲第2番

ロパルツの交響曲全集(バラ売り)がいつのまにか出ていたとは驚き!(以前取り上げた交響曲第3番はまだ未発売のよう)。ということでさっそく購入。しかし外盤なのでライナーノーツが私の英語力では解読不能。まあ、来歴とか無視するのがこの「無名名曲アルバム」の流儀であって、問題は音楽ということで。
しかしこのCDジャケットは何を意味しているんだ?有名な絵画?

timpani 1C1097
ロパルツ 交響曲第2番&5番
セバスティアン・ラング‐レッシング/ナンシー歌劇場交響楽団

交響曲第2番
第1楽章:美しく愁いを含んだ序奏のアダージョから、アレグロの部分に入ると、なんか今ひとつ。楽章としてのベクトルがバラバラな感じ。
第2楽章:第2楽章にスケルツオを置いてある。トリオの部分はチャーミング。そこだけ聴きたい。
第3楽章:非常に美しく、抒情的で、小難しいところが全然ない。ロパルツの全交響曲作品の楽章で最も一般に受け入れられるのではないかと思う。マーラーの5番のアダジエットに匹敵するまでは行かないけど本当に良い楽章。
第4楽章:単純明快な最終楽章。ロンド形式っぽい(私のこういう分析はあてにしないように)美しくも軽快に、そして壮大に全曲を締めてくれる。
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全体で37分ほどの曲。結論からいえば第3番に次ぐ名曲といえましょう。第1楽章が余り気に入らないけど、第3、第4楽章はわかりやすく、メロディも良く、感動的。この1曲を聴くためだけに購入する価値は大いにある!

 

ちなみにカップリングの第5番、および timpani 1C1093 交響曲第1番&4番はイマイチだったな。1番はいかにも若書きって感じだし、4番は悪くないけど良くもない、5番はあまりに普通っぽくて旨みがない料理のよう。

ということでロパルツのお勧めは第2番と第3番ということで。