ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

映画『フェイブルマンズ』を観て

https://fabelmans-film.jp/images/intro_main.jpg

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一昨日(2023年3月7日)、立川はシネマシティにて、スピルバーグの新作映画『フェイブルマンズ』を観る。

スピルバーグの自伝的映画、というくらいの予備知識で観に行ったのだが、スピルバーグの最新作というのに、3日前くらいに予約した段階で小さいスクリーンでの公開で(座席数が少ない)、なのに予約もほとんど入っていなかった。もしかして面白くない?と悪い予感がしてた。

結論から言えば、この予感は当たった。

以下ネタバレあります。

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映画監督の自伝的映画で、なおかつ上記のビジュアルが公開されている。

なので、自動的に『ニュー・シネマ・パラダイス』のような、ハートウォーミングで感動的な作品なんじゃないかな、と、どうしても期待してしまうんだけど、まったくそういう映画じゃない

家族間の葛藤とか、ユダヤ人差別の問題とか(タイトルの『フェイブルマンズ』はユダヤ人的な姓で、アメリカ人?ならすぐにわかるらしい)ゴチャゴチャ入っているけど、どれもピンとこない。

他人にはどうでも良い問題だし、正直、深刻なモノとは思えない(結局、子供の頃から8mmカメラが与えられるほど裕福な家族だしさ)。

スピルバーグの映画人としてのサクセスストーリーに徹してくれた方がまだ楽しく観れるのに、他人から観ればドウデモいい苦悩とかを描かれても・・・。

そして苦労の過程が抜かされて、でも大学になじめなくて悩んでいるみたいなことがセリフで説明だけされて、唐突に映画産業に入れて、そこでジョン・フォードに会った、というオチ。自慢なの?なんなのコレ

何が言いたいのか良く分からず(というかトッチラカッテル感じ)、そしてムダに長い(上映時間は2時間31分)。

スピルバーグってあんまり深いユーモアとか描いてこなかった映画作家だから、そういうのを期待した私がバカだった。

シルバー料金1000円の価値もないどころか、タダでも観る価値がない。

あ、酷評になってしまった。

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それはそれとして。

これを書く前に改めてスピルバーグについてWikipediaなど見てみたんだけど、1946年生まれのいわゆるベビーブーマー世代の人。

出世作のテレビ映画『激突』の監督が1971年だから25歳!若い! で、大ヒット作『ジョーズ』を作ったのは1975年29歳の時。スゲーな。

ともかくヒット作多数だし、昨年観た『ウエスト・サイド・ストーリー』も凄かった。なのに今作。非常に残念。

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結果、当日、映画館も空いていた。火曜の15時くらいからの回だったけど、200席くらいのキャパで20~30人くらいの入り。見に来ている人は私も含めてほとんど中年~老人のスピルバーグどハマリ世代の人だけ。まあそうだろうけど・・・。