ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

SOMPO美術館で『ゴッホと静物画―伝統から革新へ』を観る

今回展覧会のキー・ビジュアルの1つ、フィンセント・ファン・ゴッホ 『アイリス』。SOMPO美術館ご自慢の『ひまわり』と同じくらいデカい。

 

 半月遅れだけど2024年、最初の書き込み。

 昨年(2023年)行った展覧会について全然書き切れていないのは既に何度も書いたんだけど、開催中の展覧会を優先してレビューを書いてゆく方針なので、まずは今年、最初に観に行った展覧会について書くことに。

 ということで、1月11日(木)、SOMPO美術館で『ゴッホ静物画―伝統から革新へ』を観に行った。同館にて1月21日(日)まで(つまり来週の日曜まで!)開催中

 事前予約の入場制限があり、どのくらい制限しているのか分からないけど、私は混んでいる展覧会が苦手なので、入場制限があった方が気分的に助かる。前日に14:30~15:30入場の枠を予約し、15:00くらいに入館。

 そこそこ混んでいたけど、不快なほどではない(前項の、悪夢のような上野の森美術館のモネ展ほどでは全く無い)。

 そして不思議なことに老若関係なく、女性客が圧倒的に多かった(私が観た枠に限った話なのかもしれないが)。8割方は女性だった(ような気がする)。なんで?映画みたいに女性サービスデイとかだったのか?まあ男ばっかりより全然良いけどね。美術館に来る女性って大抵、センスあるカッコで来てるから目の保養になるし(オジサン目線!)、女性の団体客になると不思議に傍若無人の行動を取る人が目立ったりしてウンザリしたりするけど、団体客はいなかったので総じて行儀良い。

 もとい。

 この展覧会は素晴らしかった!会期の残りは短いけど、ぜひお勧めします

 静物画だけだとは言え、こんなにまとまってゴッホの作品を観られるってちょっと感激。というか主催者に感謝。

 ゴッホってやっぱりどこか奇矯で危険でヤバい孤高の天才、っていうイメージあるけど、何気ないような静物画てもちゃんと普通に上手い。もちろん、『上手い』に留まらない、タッチとか色彩、構図とか普通に図抜けてる(普通に図抜けてるって変な言い方だけど)。

 狂気じみたことが強調されるけど、それだけの作家じゃない、というのが改めて分かった。

 ついでに。

 展覧会自体はゴッホを中心に、近代~現代の静物について考える、というもので、他の作家の作品もそれなりに展示されていたけど、モネの暖簾っぽい対になった作品【下写真参照】(ポーラ美術館収蔵/この展覧会は基本、オランダから借りた作品中心だったけど、日本国内にあるものも集めて展示していた)なんかも観られて、ちょっと得した感じになった。

 

 ということで2024年最初の美術館巡りはこの展覧会で始まったんだけど、残念なことが一つ(美術展自体が悪い、という意味ではありません)。
 入場前に手荷物検査させられました
 初めての体験。
 環境テロリスト?の本場?のオランダから借りてるから、そちら側からの条件だったのかもしれないけど、最初はびっくり!『液体の入るものをチェックしてます』と言われ『ああ、あのトマトジュースとかかける軽薄テロ防止のためか』と合点が行ったけど、こういう屁理屈で装飾された悪意が、ムダなコストアップを生んでるかと思うと、そこそこ腹が立ったな。