前項からの続き。
面している道路側から見た岡本太郎記念館。右手になぜかジャングル的な庭木が茂っていて、その庭にも太郎の作品が展示されていて、入館者は観ることができる。
ということで初の岡本太郎記念館。
結論から言えば想像以上に小さかった。
個人宅としては大きいとは思う(それも青山の一等地!)。Googleマップで測ってみると敷地的は幅24m✕奥行23m≒約550㎡ 約166坪くらいだと思う。なんだけど美術館としてはちょっと小さすぎかな。
似たような施設?で『豊島区立 熊谷守一美術館』に行ったことがあるんだけど、敷地で言えばこっちの方が広い。しかし熊谷守一美術館は家をそのまま美術館に使ったわけではなく、ちゃんと美術館として3F建てで建て替えていた。なので敷地に比べて展示スペースが広い(ように思えた)。
なんだけど岡本太郎記念館は、
①太郎の住居兼アトリエの家をそのまま美術館に流用した。
②展示スペース以外に多数の収蔵作品を収納するスペースを必要としている(?)。
ため、2Fの企画展展示スペースは10畳前後ほどの部屋が2部屋とそれをつなぐ吹き抜けの通路があるだけ。ん~微妙。
ちなみに1Fの常設展示スペース?には、応接室的な部屋(写真参照。太郎の実物大像も展示!)と、アトリエ部分が展示スペースになっていて、それはそれで興味深かったし楽しめるんだけど。
アトリエをそのまま残している所など、美術館的な目的は川崎市岡本太郎美術館にまかせていて、まさに記念館であり岡本太郎の聖地巡礼先(記念館が作られた当時、そういう概念はなかっただろうけど)だった。
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前述のように企画展の展示スペースは小さい。さらに2部屋の一室には『明日の神話』と同じホテルが注文して結局は制作されなかった『豊穣の神話』の3種類の下絵が展示されていたので(これは見応えあったが)、実質の展示はほぼ1部屋だけ。前項で触れた『展覧会 岡本太郎』の方が多面的に展示されていたと思う。
さらに言えば、『明日の神話』の大きな下絵は、川崎市岡本太郎美術館収蔵で、前項で触れた『展覧会 岡本太郎』や、川崎市岡本太郎美術館で2023年に開かれた『凱旋!岡本太郎』(別述予定)でも展示されていて、そちらの方がインパクトあった。
ということでちょっと肩すかしの内容、というのが正直な感想。