ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

サントリー美術館で『虫めづる日本の人々』展を観た/2023年備忘録シリーズ第2弾

その日のサントリー美術館の入口写真。展覧会場内の撮影は禁止。そういうのも敷居が高いと感じてしまうところ。こちとら年寄りなので、写真がないと展覧会の内容を思い出せない・・・

 

 前項に続いて、2023年備忘録シリーズ。

 前項の国立新美術館に行く前に、同日2023年7月28日(金)に観た、サントリー美術館での『虫めづる日本の人々』展に行ったことについて。

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 正直、日本美術 (変な言い方だとは思うが、明治期以前から続く書画骨董も含めたもの) は敷居が高くて敬遠して来たというのが正直なところ。

 山田五郎パイセンは、自らのYouTubeで『日本の美術教育で、絵の歴史を学ばないのはオカシイ (文脈的には西洋画の歴史) 』というような内容のことを言っていたが、日本美術の歴史はそれ以上に体系的に学ぶ、というか知る機会がない

 なんかそういうモノの愛好者たちから出し惜しみをされているようでもある (引き続き山田五郎パイセンからの引用を続ければ『目垢が付く』 [うわっ。なんてスノビッシュで不快な言葉!] とか言って本当に出し惜しみをする閉鎖的なカルチャーがあるようだし)。

 逆に、国内外の有名作家展覧会が絶え間なく開催されるので、西洋系絵画の方がまだ知る機会が多い。

 この項目を書くために、ちょっとWikipediaなどで調べてみたけど、自分の無知さがイヤになるし、どこから手を付ければ良いのかすら分からない。この展覧会でも展示されていた『浮世絵』系の作品と、いわゆる『日本画』 (文人?) 系の作品の間に差異というか距離があると感じるんだけど (ド庶民の私にとって文人画は鼻につくというか・・・) その理由もわからない。

 なのでこの際だからちゃんと『日本美術入門』的な本を探して勉強してみようとか検索してみると、縄文時代に遡られて語られてもな~という本ばかり。わざと親しみにくいように壁を作ってるんじゃないだろうか?とすら思えてくる。

 さらに脱線気味になるけど、 (美術史に限らず日本史関連って) なんで元号表記中心なの? 西暦既述優先の表記にして欲しい! 専門家じゃ無い限り知らんよ、そんなの!

 西暦表記中心なら、それが今からどのくらい前の話なのかとか、世界史的にはいつくらいのことなのかとか簡単に分かるのに、元号で語りたがるのはナゼ? 知ってるアピール? ホント不愉快。

 思わず激高してしまった。

 自分が無知なのを棚に上げすぎではあるけど、絶対壁作ってるし、壁作ってることに自覚がなさ過ぎなのも間違いないと思うね。

 もとい。

 この展覧会で展示されていた『胴長猫背6頭身の妖艶な美人画』を描く (今日的には美人の標準とはかけ離れている基準!) 渓斎英泉とか興味がわいたけど、ホント、なにから手を付けて良いやらワカランので、この半年、ほったらかし状態になっていた。

 ということで、2024年は日本美術入門的な本を地元図書館でまとめて借りて、入り方くらいは知ってみようと思った。そういう意味では備忘録シリーズのこの項を書く意味はあった!

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 ということだったので、日本美術中心のサントリー美術館に行くのは、赤坂見附時代も含めてこの時が初めて。都内の主要な美術館のほぼ全てを廻ってみたいという目標がなければ行かなかったと思う。子供の頃『昆虫博士』と言われた人間にとっては『虫めづる日本の人々』という題材は観てみたいとやや思えたし。

 なんだけど、残念ながら展示内容はほぼ忘れてしまった

 半年前だし、日本美術に関しての基礎的な知識もないし、写真も撮れなかったので内容を憶えようがない。

 わずかに当時書いた『日本画が (西洋画に比べて) 古色蒼然と見えるのは、掛け軸文化 (←お茶の文化?) があって、傷みやすいから余計にそう見えるのではないか』というメモが見つかったくらい。前売り入館料1,300円がほぼ無駄に・・・

 今となっては本当に残念