ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

012 ロパルツ 交響曲第3番

Ropartz

ロパルツ 交響曲第3番(1905)

ミシェル・ブラッソン/トゥールーズ国立管弦楽団オルフェオン・ドノスティアーラ合唱団 他

 

今年最後の3連休の最終日だっちゅうのに外は中途半端な雨。滅入ります。

ということで今回はロパルツ(1864-1955)交響曲第3番でも聴いて家の中だけでも盛り上がりましょう。

このブログで書いているものには珍しく日本盤。でも全部で6曲のシンフォニーがあるはずなのに、Amazonで検索した結果ほとんど引っかからず。比較的入手可能なのはNaxosで1枚出ている宗教曲「聖ニコラウスの奇跡 他」ていうのだけよう。この盤も、昔ヴァージンメガストア健在の頃、POPの紹介文を信じて買ったんだけど、今でも入手可能なのかどうか?

このブロクでは作曲家のプロフィールとかはほとんど無視することにしている(英語で書いてあるライナーノーツが読めない)けど、まあ日本盤ということで軽く紹介しておくと、フランスの作曲家でフランクの弟子。まあ、それだけ分かればいいでしょう。

この交響曲第3番は、合唱付で3楽章の全部に合唱が付いている。合唱のテキストは宗教的な「信仰告白」っぽいもの。印象は全然違うけどマーラーの「千人の交響曲」に似て、「ずっと盛り上がりっぱなし」なところが「有名曲」の仲間入りをさせなかったんでしょう。55分強の結構長い曲の割には、ちょっと一本調子。暗めの部分というかドロドロと激しい部分がない(クワイエットな部分はあるけど)ので、逆に盛り上がりが盛り上がりとして目立たなくなっている感じがするのが残念。

しかしながら、実に爽快な気分にさせてくれるし、最終楽章は静かで広々としたところから盛り上がってゆく構成で、メロディーが美しいだけじゃなくてクライマックスは感動的。

まさに無名で弱点もあるけど名曲と言えましょう。