ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

クリスマス・エクスプレスの頃

無名名曲アルバム-クリスマス・エクスプレスの頃

いや~懐かしかったですね。

クリスマス・エクスプレスの頃」は、「クリスマス・エクスプレス」のCFを作ったプランナー三浦武彦氏とディレクター早川和良氏の対談形式で、彼らのたずさわったCFが「クリスマス・エクスプレス」に限らず語られている本です。

コマーシャルCFの制作秘話?を解き明かすとともに、80年代後半の時代背景を描いている本でもあります。コマーシャルCFのDVDも付録でついているのが嬉しい。「クリスマス・エクスプレス」は88年の深津恵理編と89年の牧瀬里穂編が収められていている。

CFの動画自体はYouTubeとかでシリーズ全編が観れたりするんだけど、美しい画像&音質で観れるのは嬉しい。とくに89年の牧瀬里穂編は実に良い!もう20年前になるのか・・・時のたつのは実に早い。

バブル期に向かう80年代後半の時代の空気が描かれていて、これも非常に懐かしい。私が社会人になったのは1986年で、牧瀬里穂編は入社4年目か、あの頃、自分は何をやっていたのかなんかが思い出されて感傷に浸ってしまった。

で、この本の存在は山下達っあんの「サンデーソングブック」で知った(読者プレゼントの対象になっていた)んだけど、買ってみて驚いた事は、私の所属していた会社が出版していた事!(正確には子会社)。もう辞めちゃったんでバラしても良いか。私は日経BP社に勤めていたんですな。で、その子会社の「日経BP企画」が出版元だった。全く知らずに買ったんだけど、在職中に社員割引で買っていれば良かった!DVD付きとはいえ2,625円は失業者の私にとっては高い!でも買って良かったと思わせる1冊でした。

達っあんのコメントは1/2頁ほどしかなかったのが残念と言えば残念なんだけどね。それに、「クリスマス・イブ」の楽曲説明も微妙に違う。83年の「Melodies」に収録されているのは正確だけど、アルバムリリースと同時にシングルカットされたわけじゃなくて、シングル自体は、その年のクリスマス向けにカットされたんだし、そのシングルもピクチャーレコードで15inch45回転という企画もののシングルで限定生産だったはずなので、隠れた名曲じゃなくて、ヒットシングルにならなかったのは、ひとえにそこに原因があるというのが正確な説明だと思う。達郎ファン以外の人にはどうでもいい話ではあるんだけどね。

まあ、ともあれ1980年代後半に20代だった人にとってはお薦めの本です。