アーティゾン美術館に行った前日の07月06日(木)、立川は「シネマシティ」に『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を観に行った。
以下ネタバレあります。
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結論から言えば、ディズニーに買われてから出来たスター・ウォーズの7、8、9よりはマシだったけど、エンタテインメント作品として心から楽しめたか、と言われれば、そうでもない。
5段階評価で言えば、まあ3.5~4の間って感じ。
特に気になったのは、映画冒頭、いわゆるアバンタイトルの部分で、ほとんど無意味にナチスの大勢の兵隊がインディに殺されてゆく(さすがに間接的にではあるけど)のにはそうとう引っかかった。
大昔の西部劇のインディアンじゃあるまいし、物語を盛り上げるためだけに大勢の死人を無神経に出せるなんて・・・序盤でこれじゃあ、とイヤな予感。
その後も、インディの大学の人とか、インディの協力者の潜水夫の人とか、敵もともかくやたらめったら死んでゆく。この物語世界では人の命はそうとう安いモノのようである。
物語全体では、ちゃんと過去のインディー・ジョーンズのシリーズと整合性がそこそこ(そこそこね)とれていたりして、最後の方はグッとくる部分もあった。
なのでおまけで3.5~4の間という採点。
ちなみにアバンタイトルの部分は、この映画本編の舞台が1960年代末なのに比べ、1945年。とうぜん、インディも若い。なので演じるハリソン・フォードが若返っている?!
ハリソン・フォードは1942年7月13日生まれだから、明後日で81歳。その彼が、アバンタイトルの部分では、どう年長に見積もっても40代くらいにしか見えない。
なんじゃこれ、と思いパンフを買ったんだけど・・・CGでした。
凄いアクションシーンの連続なんだけど・・・つまりはほぼほぼCGで出来てしまう。
俳優の演技、そしてそれに対するリスペクトとかないのかな。というかリアルな俳優の演技って本当にいらなくなってきていることを実感した。
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家に帰って来てからU-NEXTで一作目の『失われたアーク』を観たんだけど、やっぱり断然、こっちの方がエンタテものとして面白かった。比べものにナラん。
『運命のダイヤル』のパンフをよくよく観たら、スピルバーグもルーカスも制作総指揮という、現実的にはなにやってるのか良く分からないポジションしかやっていない。脚本にも加わってないし、もちろん監督もしてない。
なんかこうやって書いていたら『これってニセモノじゃね?』と思い始めてしまった。
身も蓋もない感想だが。
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<追記>ふと思い出したこと。
上記のように立川の『シネマシティ』のシネマ・ツー/4階/b studioというスクリーン、15:15開始の回で正直空いていた。
が、私の観た席の周りだけ妙に混んでいて、思わず「なんで?」って周りの人に聴いたら(私は会員だから1日早く予約が入れられるので、混む前の状況で席を押さえていた)、その席はむちゃくちゃ音が良いらしい。
『シネマシティ』は音響が良いことがウリで、この回も【極爆】ということで上映されていたんだけど、ん~、正直、もう少し音が普通でも空いているところで観れば良かったと後悔。全体が混むならしょうがないんだけど・・・
空いている席が好きな人は、『シネマシティ』『音響良い席』とかでググればいろいろ見つかるので、それを避ける方法もある。ご参考までに(普通は逆か)。