DELOS DE 3092
ハンソン 交響曲第3番&第6番
ジェラード・シュバルツ指揮 シアトル交響楽団
Delosからはハンソン(1896-1981)の交響曲全集が出ている。Naxosからも全集を出すようで、最近オーケストラワークスvol.1として交響曲第1番が収録されていたのを買いました。内容と価格でどちらがお得か、将来的には検証してみますが、まずは手持ちの第3番&第6番について。
交響曲第3番は、かなりオーソドックスな4楽章の交響曲。ブラームス風の序から始まる第1楽章、情熱的に盛り上がる第2楽章、意外とかっこいいスケルツオの第3楽章、金管のファンファーレから、過去の楽章の回想を挟みながら徐々に高揚していって、一気に激しく燃える第4楽章。これぞ私の求めている、19~20世紀のちゃんとメロディのあるオーケストラ作品の見本といった所でしょう。
交響曲6番は6楽章編成とちょっと変わっていて、1楽章は短く、緩-急-緩-急-緩-急というような作り。こうなるとクライマックスに余裕がなくなって、3番のような「大河ドラマ」風の盛り上がりはないですが、悪くないです。
あと、3番と6番の間に入っている「Fantasy Variations on a Theme of Youth」(なんて訳すのかな?若者の主題による幻想的変奏曲?)は、クワイエットな部分もあり、情熱的でもある、佳曲。
お買い求めになって損はしない1枚です。が、これ1枚を単独で買うか、Delosの全集で買うか、Naxosの全集が出きってから買うか、どれがお得か後ほどご報告します。ちなみにDelos盤は3番のフィナーレでアンサンブルがずれたりしてそんなに素晴らしい!というほどの演奏ではない。