ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

013 ヴィエルヌ 交響曲 他

Vierne

新年最初の書き込みになります。サボっておりましたこのブログのメインテーマ、「無名名曲アルバム」にふさわしい?偶然見つけた1枚をご紹介しましょう。(そんな名曲じゃないけど)

ヴィエルヌ 交響曲イ短調/ピアノとオーケストラのための詩

Louis Vierne(1870-1937) TINPANI 1C1036

以前、「北欧の音楽」のサイトで紹介されていた、

ヴィレーン(Wiren)http://nordic-forest.at.webry.info/200507/article_7.html と勘違いして購入した物です。作曲者名だけうろ覚えでCDショップで探して、見つけたと思って家でサイトを見直したら全然違かった!しかもスウェーデンじゃなくてフランスの作曲家ではありませんか。フランクやヴィドールの弟子ということで、前回取り上げたロパルツとほとんど同年代の作曲家だったとは・・・こんな事もあるということですね。

「クラッシク音楽事典」(平凡社)によれば、オルガン奏者を長くやっていたので作曲のメインはオルガン曲らしいのですが、このアルバムにはオルガンは出てこず。

交響曲イ短調Op24は4楽章形式のきわめて正当派的な曲。やっぱりフランクっぽい(ていうかフランクそのもの?)重厚な響きで、結構聴けます。全体的にオーケストラの色彩感に欠けているような気がするのは、録音のせいでもあると思いますが、もっとメジャーな指揮者=オーケストラでやれば数段良い曲に聞こえるかもしれません。しかしながらそもそもそういう曲でもあるかもしれません。ちょっと交響曲のお勉強をしてみました、的な臭いがするので。フランクの弟子系で言えばダンディのような華やかさが欲しいですな。

ピアノとオーケストラのための詩Op.50は今ひとつコンセプトがはっきりしないのでパス。

ということでお買い得かどうかはわかりません。非常にお勧めするというわけではありませんが、まず聞いたことのない作曲家が作った及第点のあげられる1枚ということです(思い上がりも甚だしい言い方ですが)。