ハトコのたわ言

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<推薦外> グノー交響曲第1番&第2番

 グノー交響曲第1番&第2番

グノー交響曲第1番&第2番

TOCE-11113 ミシェル・ブラッソン指揮 トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団

 

グノーといえば「アベマリア」かせいぜい「ファウスト」くらいか。豊島区の中央図書館にあったので、タダだから借りて聴いてみよう、と思ったのが運の尽き。すくなくともこの人、生没年1818~1893から言って、私のストライクゾーンより少し古いくらいかな、と思って聴いたら、なんとベートーベン(1770~1827)より退化している。ワーグナー(1813~1883)と同年代の人間が書いた曲とは思えない。102で取り上げたライネッケとおなじで、ピンと来ないんだよね。

私が好きなのは、19世紀後半から20世紀に作曲された、魅力的なメロディーがちゃんとある曲で、つまりは前衛的・実験的で、作曲家たちがリスナーというかユーザーを無視した時代の風潮に逆らっている、というところがミソなんだよな。このグノーの作品なんか、ハイドンとかモーツアルトまで戻って、単に時代に迎合してるだけじゃん。こんなの聴くんだったらベートーベンを聴き直した方がはるかにいい。


ともかくこのCDは、私には存在価値がないと思うし、普通のクラッシクファンにもないと思う。よくこんな曲がレコーディングされて日本版まで出たのが不思議(ブラッソン指揮だからだと思うけど)。ダメなものについては書かない方針だったけど、腹が立ったので書いてしまった。