ステンハンマル 交響曲第1番&第2番
「エクセルシオール」交響的序曲、セレナーデ op.31
北欧音楽を語る際、忘れてはいけないとされている?ステンハンマル。北欧・東欧マイナー作品を積極的に振るヤルヴィ/エーテボリsoの2枚組CD。これも豊島区中央図書館にあったもの。Amazonでも売っていないので、結構貴重なものなのかも。もっともNaxos盤で第2番は出ていた(カップリングは「エクセルシオール」)。
生きた時代、そしてオーケストレーションともにステンハンマルは私のストライクゾーンに入るんはずなんだけど、メロディが唄ってくれない。なぜかメロディが私の心に共鳴しない。
交響曲第1番はその典型で、もっと好きになってもおかしくないのに、今ひとつ私にはグッと迫って来ない。自分の好みはもっとベタな旋律なんだろうと思う。第4楽章もそれなりに盛り上がるけど、ゾクゾクするような感じがない。
交響曲第2番は、第1楽章はいきなり対位法的な主題が提示されてベタな対位法的な曲調になるかと思ってしまうけど、そうじゃないのが不思議。まあ、第4楽章にフーガとか持ってくるのならわかるけど、第1楽章だからそんなハズはなかった。だから何か中途半端な印象をもってしまう。
第2楽章は叙情的で美しげなメロディが流れ、そして盛り上がって行くんだけど、グッと来ない。何で?
また、第4楽章の出だしはすごく格好良い。だけどそこだけなんだよね。いくつものブロックを組み合わせた感じで、いらないんじゃないかと思う部分が多すぎる。
他に収録の「エクセシオール」も、まあ出だしはハッとするけど、それだけ。
よって自分的にはステンハンマルの管弦楽曲は「無名名曲」とは言えない。実はこの項を書くために何回も繰り返し聴いたけど、未だにメロディがソラで思い出せないんだよね。これはこれで好きな人はいるんじゃないかと思うけど、私の心に共鳴しないんだったら、私にとっては名曲じゃないんだよな。
おしい!