ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

「蝉しぐれ」を観て

蝉しぐれ

本日、再び映画ネタ。
WOWOWでサッカーのスペインリーグの放送が始まった(※交渉が難航したという話は聞いていたけど)ので、9月中旬からWOWOWに再び加入。金を払ってまで観たくはないけど、サッカーのついでに、映画もちょこちょこ観ている。ま、以前には、世紀の駄作「アルマゲドン」なんかも観てしまったけど。


で、「蝉しぐれ」(2005年作品)を遅ればせながら観る。
観ながらずっと思ってたんだけど、実に「(失われつつある)日本の美しい風景」を丹念に撮っている。逆光で撮ったエンドロールなんか、実に美しい。山形が舞台なので、四季もハッキリしているから、雪景色やたわわに実った稲なんか、実にキレイ。しかし、この映画って日本人にしか解らない映画だよね。日本人なら説明されなくても解るけど、背景説明が全然ない。
私は、藤沢周平の世界は結構好きで、本も結構読んでいるから解るけど、そもそも藤沢周平の作品自体がそう言う意味で説明不足だし、外人が観たらさっぱり解らんだろう。それはそれでいいのかもしれないけど、ちょっと疑問に思った。
結論から言うと、美しい山形県の鶴岡(たぶん)の風景を堪能する、環境映像の背景として物語がある、って感じ。良くも悪くも。

 

後、何点か気になったところ。
1)木村佳乃は非常に美しく摂れていたし、演技力もそう必要としない役なんで、よかったんだけど、7th市川染五郎の演技が「武士」っぽくない!もっと不器用で荒削りな感じの役者さんの方が絶対良いと思ったね(ハマッてない、と言っているのであって7th市川染五郎が悪い、と言っている訳じゃない)。じゃ、誰だ、と言われると困るんだけど。
2)音楽を担当している「岩代太郎」さん。エンドロールで観るまで絶対あいもかわらぬ久石譲さんだと思っていた。今回、初めて認識しました。私より3才年下のヤツ。結構がんばってるじゃん。