ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

「アニー・ホール」を求めすぎて

私の中のもうひとりの私

このところ鬱の気配がなくて暇にしているので、ウディ・アレンの旧作を毎晩のように観ている。で、今晩は「私の中のもうひとりの私」(Another Woman)を観た。1988年作品。もう作ってから20年近くたってるんだね。先日も書いた通り、ウディの作品はDVDになっていない名作もあるんだけど、これは3作まとめて売っていた(「セプテンバー」「影と霧」)ものを買ったものの一つ。

ウディ・アレンは出ていなくて脚本・監督作品で、公開時に観た感想は「暗い~」「つまんない~」と思っていたんで、買ってから長い間観てなかったんだけど、今、この年(現在45歳の私)で観ると、すごく良い映画。

アニー・ホール」路線(ものすごく単純に言ってしまうと「上質のラブコメ路線」)を求めすぎて、シリアス路線のアレンの作品はどこかしっくり来ないと思っていたけど、今の私の年齢になって、で、アレンの作品ってことを意識しないで観ると、この映画は何とも言えず良い作品。どこが良いっていう訳じゃない、全体が「しっくり」来るんだよね。納得させられるというか。

今までの自分に後悔してないで、50歳になっても出来ることがあるってことを勇気づけられた隠れた名作と言えましょう。