ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

027 バーバー 管弦楽作品集 第3集 バイオリン協奏曲 他

バーバー 第3集

さてバーバーのNAXOS「管弦楽作品集 第3集」はバイオリン協奏曲がメイン。このブログで勝手に言っているコンコルド、バーバー、ウォルトンの「新3大バイオリ協奏曲」の中の一曲。どの曲ももっとメジャーになって欲しい。


【バイオリン協奏曲Op.14】
第1楽章、冒頭のバイオリンのフレーズからして素晴らしい!バイオリンが歌いまくってすごく気持ちいい。第2楽章はクワイエットな癒し系の楽章。独奏バイオリンも良い感じで入ってくるし、実に美しい。唯一残念なのが激情の第3楽章。前の2楽章に比べると意外によろしくない。しかし曲全体を見ればまさに「無名名曲」でも屈指の名曲と言えましょう。
しかし!演奏は2005年7月21日に書いたPOCG-1782 プレヴィン/ロンドン交響楽団 Vn.ギル・シャハム の方が良い。カップリングがコルンコルドだし、あっちの方がお買い得。
【バレエ組曲「スーヴェニール」Op.28】
ユーモラスなんだけど、特にすばらしいとは言えない。
【弦楽のためのセレナードOp.1】
バーバーはあの名曲、「弦楽のためのアダージョ」があるから期待しちゃうんだけどこれは作品1なだけあって習作の域を出ない。
シェリーによる一場面のための音楽Op.7】
ほぼ一つのモティーフを弦楽が静謐に奏で始める曲。途中、3’19”から暁期ロマン派っぽく劇的に盛り上がる部分は聴かせる。そこも一つのモティーフからの発展型のようなんだけど、対旋律とかが絡まって、オーケストラの咆吼もありどこまで盛り上がるのか、と聴いてゆくと6’50”からは前奏部分が回帰してきて再び静謐に終わる。う~ん、静謐な部分が地味なんで、今ひとつ名曲とは言えないでしょう。
===
ということでコルンコルドの協奏曲をPOCG-1782以外の演奏で別に持っている人以外にはお勧め。