ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

030 バーバー 管弦楽作品集 第6集 キャプリコーン協奏曲 他

バーバー 第6集

さてバーバーのNAXOS「管弦楽作品集 第6集」です。これにてついにバーバーのシリーズは完結(のはず)!
【キャプリコーン協奏曲 Op.21】
 新古典派風。「暁期ロマン派」好きの私としては、まあ好きこのんで聴く音楽ではない。
【ブリッジ遊び Op.35】
ジャズ風オケ伴奏の歌劇なんだそうな。たった9’44”なのに。こんな曲も書いたんだ、という程度。ハッキリ言ってバーバーに似合わない。
【バッハからの断片】
金管楽器のファンファーレみたいな曲。悪くはないんだけど良くもない。正直、時間が余ったから収録したっていう印象。
【歌劇「ヴァネッサ」Op.32より間奏曲】
クワイエットな感じで始まって、徐々に盛り上がり、またクワイエットな感じに終わる。悪くないけど、この曲を聴くためだけにこのCDをかけることはないでしょう。
オーボエと弦楽のためのカンツアネッタ】
まさに「弦楽のためのアダージョ」の作曲家だ、と思わせる名曲!オーボエの音に癒されます。
【ファドグラフ・オブ・ア・イースタン・シーン Op.44】
全体的に穏やかで叙情的な雰囲気の管弦楽曲。すごく良いメロディがあるわけじゃないんだけど、雰囲気が心地よい。
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ということで、第6集は「オーボエと弦楽のためのカンツアネッタ」「ファドグラフ・オブ・ア・イースタン・シーン」合わせて18’17”が高く感じるかどうか、というのが購入するかどうかのポイントでしょう。ほどほどにお勧めします。

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さてこれにてバーバーの管弦楽シリーズは終わったので、総括しておきましょう。

これは聴くべきだ、という曲は、

1.バイオリン協奏曲

2.交響曲第1番

3.ノックスヴィル、1915年の夏

4.管弦楽のためのエッセー 第3番

5.オーボエと弦楽のためのカンツアネッタ

6.ファドグラフ・オブ・ア・イースタン・シーン

の6曲です。CD1枚じゃちょっと収まらないかもしれないけど2枚で十分かな?

もちろん「弦楽のためのアダージョ」は有名名曲なのでリストには入れません。