ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

031 バントック セルティック交響曲 他

 アーセナルマンUに負けちゃって、これでリーグ戦も終戦気分。今年は良いチームだったけど、大切なところでけが人が・・・。前にも書いたけどロシツキーの離脱は本当に痛かった。これでプレミアリーグ観るの、つまんなくなったな・・・と思う今日この頃。

セルティック交響曲 

さて本題。さて今回は私も来歴がほとんどわからないサー・グランヴィル・バントックという英国人の作品を取り上げましょう。なんで私がこの人の作品のCDを3枚も持っているのか、はっきり言ってわからない。買った記憶がない。平凡社「クラッシック音楽事典」によれば、「1908年よりエルガーの後任としてバーミンガム大で教える。文学や東洋を題材とした作品多数」とある。そもそもこの「無名名曲アルバム」は作曲家の来歴を極力無視して書いているんだけど、これだけ背景のわからない人も珍しい。ともあれ、そんなに悪くない作品なのでご紹介を。

セルティック交響曲 ~弦楽合奏と6つのハープのための】
セルティックというのはケルトの、という意味でしょう。英国でもスコットランド地方や北の地方に興味があった作曲家のようなんで。ケルトと言えば妖精や神話の宝庫。そういう面もある曲なのかもしれないけど、全くわからず(英語のライナーノーツ読む力がないんで)。
あくまでも穏やかで、叙情的で、(激しいところがあっても)嫌味のない音楽、良くも悪くも。つまりアクがない。1868-19476に生きていたという事実を抜かせば、そう悪くない。下手するとムードミュージックになってしまう感じもしたりするけど。暁期ロマン派好きとしては、もっとグイグイ音楽が聞き手を引っ張ってゆくのを望むんだけどね。ちなみに5楽章形式。

【アトラスの魔女】

そう訳していいんでしょうか。原題は”The Wich of Atlas"オーケストラのための詩(ポエム)第5番だそうな。美しく切ないメロディなんかも出てくるし起伏もあるし、なかなかによろしい。でもこの人の作品ってアクが良くも悪くもないんだよね。お上品というか。

【海の略奪者たち】

これもこう訳していいんでしょうか。原題は”The Sea Reivers"。ヘブリデン海の詩第2番だそうな。激しいけど、まあさして面白みのない曲。

【ヘブリデン交響曲

ヘブリディース諸島というのはスコットランドの西にある島々。これもケルトのイメージなんでしょうな。メンデルスゾーンの有名な「フィンガルの洞窟」がある島がそこにあるそうな。といっても私の知識外。
ちなみにCDだと9つの部分に分けられているけど各楽章というわけじゃないようですね。それぞれに意味づけがされている、交響曲というよりは交響詩に近い曲。
これ、結構、悪くないのですよ。強く心を惹きつけるものはないんだけど、それなりに気持ちいい。ちょっと派手なところもあるし。しかし管弦楽法はとても20世紀を生きた作曲家とは思えないほどちょっと古くさいのが残念。

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後、2枚バントックのCDを持っているんですが、シリーズで書くのちょっとシンドいので、とりあえずこの1枚だけを先に紹介。次回からは大好きなアッテルベリの協奏曲シリーズで。