二日続けて映画ネタ。
ちょっと前にWOWOWで放映していた「ドリームガールズ」を録画していたやつをやっと観る。
声を大にしていいたいのは、この映画で使われている音楽は、明らかに「モータウン・サウンド」じゃないってこと。デトロイトが舞台で、あきらかにダイアナ・ロスとタムラ・モータウンの社長、ベリー・ゴーディーJr.との関係をモデルにしているような感じがするけど、「音」がモータウンじゃない!どっちかと言えばサザン・ソウル的な音が支配している。
ソウルミュージックにそんなに詳しくない人が見たら絶対誤解すると思う。モータウン・サウンドっつうのは、もっと軽くてポップなノリを売りにしていたわけで、あんなディープな唄い方は誰もしていなかったし、演奏ももっと軽快なノリで、それだから白人にも受け入れられた部分が大きいと思うんだけどね。
ともかくそういうところキッチリやってくれなきゃ物語に入っていけないよな。私はこういうの許せない。たとえて言うならユーミンをモデルにした映画で中島みゆき風の曲を使うようなもの!
さらに言えばミュージカルって数少ない例外を除いてピンと来ないというか、「映画」として成立していないのが多いと思うんだけど、これもそう。
とは言え、そういうことをまったく抜きにして観ると、まあツマらなくはない。歌あり踊りありで逆に何にも知らなければ楽しめたのかもしれない。という意味でどう評価して良いかちょっと困ってしまった映画だった。