初DVD化の「サマーナイト(原題はA Midsummer Night's Sex Comedy)」を観る。1982年作品。原題からおわかりの通り、これはシェイクスピアの「夏の夜の夢」(A Midsummer Night's Dream)から来ている。音楽もメンデルスゾーンだし。
ちなみに「真夏の夜の夢」というのは誤訳だそうで、Midsummerというのは夏至のことなので、初夏のイメージだよね。
まあ、作品の出来はアレンにしてはたいしたこと無い。実際、「カメレオンマン」用のドキュメンタリーフィルムを集めたりしている間に暇だから1本撮っちゃおう、という企画だったらしい。
アレンにしては珍しく田舎が舞台だし(よく田舎の悪口言ってくせに)、まあ肩に力を入れないでボーっとして観るような作品。つまらないわけじゃないけど、そんなに笑えるわけでも、考えさせられるわけでもないし。だいたいアレンがマンハッタンを出て、気弱なインテリを演じないなんてすごく面白くなるわけがない。
ともあれDVDで観れるようになったことだけは良きことでしょう。他人には余りおすすめはしません。私はやや収集癖があるんで、このようにどうでも良いような作品も集めたくなっちゃうだけのことなんで。
まあ、次ぎに取り上げる「カイロの紫のバラ」に乞うご期待!