ハトコのたわ言

趣味に生きる隠居のたわ言集です

『展覧会 岡本太郎』と『ピカソとその時代~ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』を観に行く

Blogを書くのを中断した2009年以前は、割にいろいろな美術展を観に行っていたが、会社をリタイアした2010年以降、(旅先以外では)美術館に余り行かなくなった。

東京で開催されるメジャーな美術展って、ともかく混む

50歳前にリタイアしていた当時の自分としては、週末を避けて平日に行けるようになった。平日なら空いていると思って行ってみたら・・・平日でもかなり混んでいた。10年前くらいの話だけど、どの美術展に行っても私より一世代以上上の、いわゆる「団塊の世代」(「全共闘世代」という方が正しいかな?ざっくり1940年代生まれの人たち)の、会社をリタイアした人たちで混み混みでだった。

私は人混みがかなりキライだ(好きな人いるのか?)。

なのでここ10年くらい東京で開かれる美術展に行く事はなかったんだけど、一昨年あたりから山田五郎さんのYouTubeオトナの教養講座を観だした影響と、コロナ禍の影響でメジャーな美術展はちゃんと入場制限がかかっている(予約制になっている)ので、ムチャクチャに混むこともないだろうと思って、この秋から、またいろいろ美術展に行くようになった。

 

ということで、まずは11月4日(金)に、東京都美術館に観に行った「展覧会 岡本太郎について。

コロナで重症になりやすい「団塊の世代」の人たちの足が鈍ってきているのか、単純に年老いて外出しなくなってきているのかどうかは分からないけど、10年前に比べると自分よりお年を召した方々は少なくなった印象。

11/4は飛び石連休のなか日だったけど、嫌になるほどは混んでなくて、来場者も若い層の比率が多くて不思議と気分が上がった。

岡本太郎は、私たちの世代(1960年代生まれ)にとって、「芸術家」というより「芸術家のパロディ」みたいな取り上げ方もされてたイメージが強いけど(言動がものまね芸人によってものまねされる対象!今考えるとすごいことだが/今現在、そんな大きな存在のアーティストはいない)、まとめて作品を見るとやっぱり心を揺さぶられる。

特に立体物(彫刻のジャンル?)は凄い。

そしてポップ。若い人が多く見に来ているのも納得。

日本にある岡本太郎の作品って、岡本太郎記念館(南青山)と川崎市岡本太郎美術館のほぼほぼ2館にあるようで、その2大コレクションをまとめて1箇所で観られる、中々パワフルな美術展だった。

12.28まで開催されているのでかなりお勧め。

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次に紹介するのは国立西洋美術館で開催中の「ピカソとその時代~ベルリン国立ベルググリューン美術館展

国立西洋美術館東京都美術館と同じ上野公園にあるので、11/4、岡本太郎展と続けて観ても良かったんだけど、印象が混ざると良くないと思い間[あいだ]を空けて、昨日11月25日(金)に観に行った(間がかなり空いちゃったのは、その間コロナに罹ってしまったため。私の場合ちょっと回復に手間取って2週間以上体調不良が続いた。まあ、それはまた別の話)

ピカソとクレーが半分ずつくらいで後はブラックとかが数点ずつ。「ピカソとその時代」という看板にはちょっと偽りありじゃね、と正直思ったな。

そしてピカソは「これぞ!」という作品は数点。

クレーは小品ばかり(私のクレーへの知識が足りないからそう思うのかもしれないが)。

入館料2,100円はちょっとお高いかな~、コスパ良くないな~、というのが正直な感想。

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前述の通り、しばらく美術館に行っていなかったので、国立西洋美術館にいったついでに常設展も観てみる(企画展の観覧券があればタダで観れるので)。

山田先輩(面識はないけど私にとってはリアルに大学の先輩だったりする)のYouTubeに出てきた作家の作品(マネ先輩、モネ後輩、セザンヌルノワールベルト・モリゾなどなど印象派とその周辺の人々の作品や、ラファエル前派のジョン・エヴァレット・ミレイのカワイイ女の子の絵とか、ロセッティの運命の女的な絵とか、さらにはエル・グレコまで)が、数点ずつだけどあったりして中々に楽しめた。

が、今、国立西洋美術館の所蔵作品を検索出来るHPを見たら、クールベ先輩の作品は9点も所蔵しているのに、半数以下の4点しか常設展に展示されていない。モネ後輩に至っては18点も持っている10点くらい。確かに展示するスペースが足りないと言えば足りないが、せっかく持っている作品を展示しない意味は?貸し出してるの?すごく疑問に思ったのだった。